Wonder Mountains

白馬三山


 

ワンダーマウンテンズ制作後記

「Littlest Mountains」から「Wonder Mountains」へ
前作までの3本は「Littlest Mountains」というタイトルで作っていた。1本目がミニチュア風映像で作っており「大きい山を小さく身近に見せる」という意味も込めて「リトルの最上級でリトル+エスト=リトレスト」。3本作るうちにミニチュア風撮影はほぼ鳴りを潜め、そろそろ「リトル」ではないよね~と思っていたので今作からは「ワンダーマウンテンズ」に。実は2年前に「屋久島ワンダーランド」と「立山ワンダーマウンテンズ」を作ってYoutubeにアップロードした時からタイトルは決まっており、やっとこうして形になりました。

撮影に関して
ミニチュア風やスライダー、スーパースローなど毎回新しい技術や表現を取り入れて、作ってる自分たちが飽きないようにしてきた。今回は全部ではないがRAW映像で撮影してる。写真で使うRAWの映像版で1つのカットが3GBとか普通にある。1回の撮影で200GBとか余裕でいく恐ろしい撮影法である。現像処理や動画ファイルへの変換など手間とマシンスペックが要求されるが、いままで表現できなかった繊細さや色合いが出せる。ワンダーマウンテンズを表現するには欠かせない表現手法だ。

ワンダーワールド
キレイな山映像ばかり作っていると別の表現もしたくなってくる。今回はボーナストラック的に「Wonder World」を入れている。VJ的な表現は映像を始めた頃から興味があり「motion dive」などのVJソフトで10数年前から遊んでいたのだがその度にプレイ技術的、マシンスペック的、素材的に挫折していた。そんなことも忘れていたのだが、山映像を撮り続けているうちに素材のストックも増えPCのスペックも上がり「あれ?これVJ出来るんじゃね?」と思いVJ的な映像素材に作り変え「Wonder World」を作ってみた。今回はVJソフトでプレイはしていないけどゆくゆくは出来るようになったら、映像を奏でることが出来て楽しいだろうと思っている。(妻にはテンパるからやめろと言われている)

メッセージやストーリー
僕の作る映像にメッセージやストーリーは特にない。苦しんで努力して登って感動させるストーリーもない(作っていて恥ずかしくなってしまうのでベタなストーリーを作るのは苦手である。)。でも音楽にキレイな映像を乗せているだけでもなく、流れはとても重要視している。登ったことがある人は自分が登った時を思い出せるように。まだ登ったことのない人は、自分が登っているのを想像・共感できるように。気持ちよく見られるように心がけている。
特に深いことを考えずユル~く見て楽しんでいただければ幸いです。

2014年8月 イノウエタクロ・ノゾミ

収録している山々
白馬、屋久島、八ヶ岳、日光白根山、上高地、穂高連峰、立山、下ノ廊下 他
同時収録「ワンダーワールド」


作者近影:特にm-floを意識しているわけではありません。

TaQ "Anthony" Inoue 映像家
ゴキゲンムービー製作者。北アルプスの麓、長野県松本市にて映像・写真などを中心にクリエイティブ活動をおこなっている。従来の枠に収まらない新感覚の山岳映像・写真を撮り続けている。ユル~い山登りがモットー。
ウェブサイト:Happy Dayz Productions
e-mail:happydayz.taq@gmail.com
Twitter: happydayz_taq
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